2010/05/28 (更新日:2010/05/28)

星山完封!大崎中央が初の東北切符…春季宮城県大会

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 ◆春季高校野球宮城県大会第5日 ▽準決勝 柴田0―2大崎中央(26日・石巻市民球場) 準決勝が行われ、 大崎中央が2―0で柴田に快勝。東北大会初出場を決めた。エース右腕・星山晃也(3年)が散発5安打の力投。序盤に挙げた2点を守り抜く完封劇で大舞台へ の切符をもぎ取った。仙台育英はエース左腕・木村謙吾(3年)の決勝打で、東陵を3―2と撃破。3年連続26度目の東北大会出場を決めた。

 エースの自覚満点の男が、大崎中央を初の東北大会に導いた。先発・星山は初回を三者凡退でスタート。その後も毎回、走者を背負いながらも、「ラン ナーは出しても絶対、押さえるつもりで投げた」と言うとおり、最後まで連打を許さず。9つの「0」を並べ、2点のリードを守り抜いた。試合時間わずか1時 間32分。テンポ抜群の試合運びで、チームを初のファイナリストに押し上げた。

 背番号1をもらったのは、今大会直前。山川俊春監督(45)に、「一緒に甲子園を目指そう」と口説かれ、入学した逸材だったが、短気な性格と体作 りの遅れで伸び悩んだ。「去年まで60キロ台の細い体。練習中も私に注意されると、ふてくされていた」と振り返る指揮官だが、最終的には大黒柱にと期待。 辛抱強く、その成長を待った。

 期待に応えるべく、星山は、昨秋から1日4食を食べ、体作り。寮の食事の際は、目の前に山川監督が座り、ドンブリ2杯を平らげるまで見届けた。精 神面も一変。自主的にウエートトレに励むかたわら、接骨院に通い、体のケアを行うようになった。その成果から体重も70キロ台を突破。ついに指揮官も「お まえに任せた」とエース番号を与えた。

 今年は祇園寺高から現校名に改名して、25周年。当時は2000人近くいた生徒も現在は200人にも満たない。「明日も投げるか分からないけど準 備はしています」と星山。優勝して東北大会に乗り込み、大崎中央をメジャーな存在に押し上げる。

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