【アナハイム（米カリフォルニア州）２９日（日本時間３０日）】ゴジラ、アスレチックス入り浮上！！　米大リーグ、エンゼルスを今季限りで退団す ることが濃厚な松井秀喜外野手（３６）の移籍先候補としてア軍が浮上した。長打力不足のア軍が注目した。松井秀はホームでの今季最終戦のア軍戦で、延長十 回に代打で出場し敬遠四球で出塁。約２カ月ぶりの左翼の守備もこなした。試合は２－１で勝った。

　ホーム最終戦を終えた松井秀。このタイミングに合わせるかのように移籍候補の球団が浮上した。エンゼルスと同じア・リーグ西地区に所属するアスレチックスが、まずは名乗りを上げた。

　２９日付の地元紙『サンフランシスコ・クロニクル』（電子版）が、ア軍が松井秀に興味を示していると報じた。同紙は松井秀のエ軍残留の可能性の低さを指 摘し、ア軍オーナーのルイス・ウォルフ氏を直撃。松井秀が、エ軍退団でフリーエージェント（ＦＡ）となった場合、獲得資金はそれほど高額にはならないと予 測。今季の年俸が６００万ドル（約５億円）で、１年５００万ドル（約４億１７００万円）くらいならサインするだろう、と報じている。

　松井秀も同紙に「サンフランシスコはアジアのコミュニティーもある。（ア軍の）球場は広いけど、別に嫌ではない」などとコメント。シーズン中は去就について多くを語ってこなかった中、珍しく“前向き”な発言となった。

　今季のア軍は長打力不足に泣いた。チーム最多の本塁打はケビン・クーズマノフ内野手（２９）の１５本。ほかに２けた本塁打は、いずれも１２本のカート・ スズキ捕手（２６）、ジャック・カスト外野手（３１）の２人だけ（米国２９日時点）。それだけに不振期こそあったが、２０発８２打点を挙げているゴジラの パワーは魅力的だった。昨年は現ロッキーズのジェーソン・ジアンビ、２００８年はフランク・トーマス、０７年はマイク・ピアザといった長距離打者をＤＨ要 員として１年契約で獲得してきたア軍。このチーム方針からも、松井獲りに動く可能性は十分だ。

　「若くていい投手がそろっているし、打線にいい打者がひとり入ったら強くなる」ア軍について、サンケイスポーツにこう印象を話していたゴジラ。去就問題 の本格化はワールドシリーズ終了後の１１月以降が濃厚だが、早くも移籍候補球団が浮上。今オフも松井秀の動向が注目される。　　　　（ニュースより）

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