2010/11/26 (更新日:2010/11/26)

遼、出遅れ39位…逆転賞金王ピンチ

交通事故&スポーツ情報

「カシオ・ワールドオープン第1日」(25日、Kochi黒潮CC)

 逆転賞金王を狙う石川遼(19)=パナソニック=が、いきなり 正念場に立たされた。3バーディー、2ボギーの71で1アンダー、39位からのスタート。首位は6アンダーの田中秀道だが、1打差の2位には賞金ランク1 位の金庚泰(24)=韓国、同3位の池田勇太(24)=日清食品=が並び、今週にも賞金王決定の可能性が現実味を帯びる状況も生まれた。

  ◇  ◇

  ホールアウト後に、金庚泰が2位につけたことを知ると、石川は目を丸くした。「キョンテのスコアは前半で2アンダーとしか見てなかったので知らなかっ た…」。前半から伸ばした池田のスコアは把握していたが、意外な名前に一瞬、驚いた後、「最後に伸ばしてくるのはさすがですね」と冷静に言葉をつないだ。

 金庚泰を約3200万円差で追うが、石川がこの試合の獲得賞金で800万円離されてしまえば、最終戦の優勝賞金4000万円を上回る差ができるため、賞金王争いは今週で終わる。金の2位発進は、石川にとっては脅威で、その意味でも初日39位は痛恨だ。

  バーディー合戦に乗り遅れた。10番スタートの前半は3バーディー、1ボギーとまずまずの滑り出しだったが、後半はノーバーディー、1ボギー。パーオン率 は88・89%と全体4位ながら、34パットは全体85位。チャンスをつくりながら、短いパットがことごとく決まらなかった。

 30センチ から1メートルオーバーさせる強気なパットを心がけたが、強めに打つためスライスは左へ、フックは右へ外れた。3番では80センチにつけながらバーディー パットがカップに蹴られた。5番では2メートルのパーパットを外した。4番4メートル、6、7番2メートル、8番3メートルが入らずパーに終わった。「3 番と5番と、もう1つ6、7、8番で決まってくれたら少なくともあと3つ…」と、無念そうに数えた。

 それでも短い距離につけたのはショットが好調な証明。「先が明るい1アンダー。まだまだチャンスはある」。残り3日間、取り返す時間は十分にある。   (ニュースより)

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