2010/05/28 (更新日:2010/05/28)
大院大・小林寛ノーヒットノーラン
関西六大学野球、大院大1ー0龍谷大」(22日、南港中央)
大商大‐大経大、龍谷大‐大院大の1回戦が行われ、今秋ドラフト候補の 大院大・小林寛投手(4年)がノーヒットノーランを達成した。00年春の龍谷大・杉山直久投手(現阪神)以来10年ぶり8人目。大院大は01年春以来の優 勝へ望みをつないだ。
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それまでの快投を象徴するように、小林寛は最後の打者もこの試合11個目となる三振に 斬った。「六回が終わったくらいに、ノーヒットに気付いた。最後の三振は狙っていた」と笑顔をはじけさせた。出した走者は初回の四球と振り逃げ、八回の死 球、九回の失策のみだった。
17日からの対神院大戦で1回戦8回を投げ、翌18日の2回戦は連投で延長19回、238球を投げ抜いた。以 後は軽めの調整を行い、整骨院でできる限りのケアは施した。
そして中3日で迎えた大一番。1敗すれば優勝の目がなくなる一戦で、持ち前の 粘り強さを発揮し「きょうはハリなどはなかった」とケロッとした様子で振り返った。大学通算勝利数も28勝で歴代4位まで上り詰めた。
視 察した日米6球団のスカウトもその剛腕ぶりに舌を巻いた。阪神・山本スカウトは「タフだよね。あれだけ投げた後で素晴らしいピッチングができる」と絶賛。 小林寛は「優勝への気持ちでカバーしている」と表情を引き締めた。