2010/10/01 (更新日:2010/10/01)

横山典、頭がい骨骨折…頸髄損傷、秋G1絶望か

交通事故&スポーツ情報

26日の中山競馬のレース中に落馬した、日本のジョッキー界を代表する名手・横山典弘騎手(42)=美浦・フリー=は27日、正式な診断の結果、中心性頸 髄(けいずい)損傷、頭がい骨骨折とJRAより発表された。意識ははっきりしているものの、全治などは不明。10月3日のスプリンターズSからスタートす る秋のG1戦線への騎乗に関しては、見通しが立たない状況だ。

 落馬のあと、千葉・船橋市の病院に入院した横山典に下された診断は、中心性頸髄損傷に、頭がい骨の骨折だった。

 JRA報道室によれば「意識ははっきりしており、会話も問題なくできるレベル。頭がい骨はひび程度で、手術の予定はない」とのこと。人体では特に重要な部位の負傷ではあっても、深刻な状況ではないと強調した。ただ、全治などの詳細については、発表されていない。

 25日までに113勝。全国リーディングを独走中の名手に悲劇が襲ったのは、26日の中山競馬3R、3歳未勝利戦(ダート1200メートル)だった。ス タートから約100メートルを過ぎたあたりで、3番手を追走していた騎乗馬のビーライトが、突然バランスを崩し、つんのめるような格好で首を下げたため、 右前方に投げ出された。その際、ビーライトと後方から来た馬に踏まれる形になってしまった。

 思わぬアクシデントによる戦線離脱。世田谷井上病院・井上毅一理事長は、病状について「頭がい骨のひびは、そんなに深刻ではないだろう。ただ、頸髄の損 傷は心配。個所よって症状にかなりの幅があるが、軽いものでも、一般の人なら完治に3~6か月かかる」と話す。ただ、落馬の直後に腕の部分をかなり痛そう にしていたことから「痛みがあるというのは、知覚が麻痺(まひ)していない、ということ。非常に重いという部類ではないのかもしれない」と推測した。

 横山は昨年、ロジユニヴァースでダービーを優勝し、デビュー24年目にしてダービージョッキーの仲間入りを果たした。今年も勢いは衰えず、重賞11勝は 断然の数字。自己年間最多の12勝(98、08年)を楽に上回るペースで数字を伸ばしていた。骨折のため、春シーズンは棒に振った武豊が、夏競馬でカム バック。秋のG1シリーズは、2人の対決も注目されるところだったが、今度は横山が休養を余儀なくされた。

 この負傷を受け、今週のスプリンターズSで手綱を執る予定だったマルカフェニックスは、松岡へ乗り替わりになった。秋華賞(10月17日、京都)のサン テミリオン、天皇賞・秋(同31日、東京)のブエナビスタをはじめとする有力馬への騎乗も微妙に。今年の競馬界を引っ張ってきた名手の、一日も早い復帰を 願わずにはいられない。

 ◆頸髄 背骨の中を通る神経の束である脊髄(せきずい)で、脳に最も近い部分。首の骨の中にあるため、日常生活で傷つくことはないが、交通事故やスポー ツなどで頭部や首を骨折、脱臼した場合、それに伴い損傷することがある。今年4月、横山典と同じように、プレー中の負傷で中心性頸髄損傷と診断されたの が、Jリーグ・ヴィッセル神戸のゴールキーパーを務めていた榎本達也選手。5月に手術を受け、戦列に戻ったのは7月だった。症状の違い、個体差はあるもの の、復帰まで3か月程度必要となれば、横山の年内復帰は難しくなる。

 ◆横山典の負傷休養 最も期間が長かったのは、06年の年明け。1月5日の中山金杯で、ワンモアチャッターにまたがって馬場入場する際に落馬し、左鎖骨 遠位端骨折により全治3か月と診断された。それでも、休養を2か月弱に収め、2月25日にカムバックを果たした。それ以前では、02年秋。右足関節はく離 骨折のため9月21日以降戦列を離れ、10月19日に復帰した。         (ニュースより)

中心性頸 髄損傷は、交通事故でも起こることがあります。

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