(セ・リーグ、阪神3-4横浜、22回戦、阪神15勝7敗、30日、甲子園)
どんな悪趣味のシナリオライターだって、こんな悲劇の結末は書けな い…。阪神は2点リードの九回、藤川球児投手(29)が横浜・村田修一内野手(29)に逆転3ランを浴び、自力優勝が消滅。引退する矢野燿大捕手(41) との有終バッテリーどころか優勝マジック(M)も消え、首位中日にM1が点灯した。
無数の感情が錯綜する異様な空気の中、白球は、あまりに静かに左翼席へ消えていった。信じられない悪夢。そのど真ん中に、藤川がぼう然と立ちすくんでいた。 (ニュースより)